この上もなく夢中になり、心を奪われたようす。有頂天以上の有頂天という意味。有頂天の外で、有頂天を強調した言い方。「有頂天」は、仏教で用いる語で、存在の世界の最上である色究竟天のこと。あるいは、無色界の第四天、非想・非非想処天の異名。生き物が輪廻(りんね)する欲界・色界・無色界の三界(さんがい)の最上位の天をいう。また、最上位の天に上りつめることから、転じて、われを忘れて得意になること、大喜びして夢中になること。
〔例〕最上の喜びに接し、舞い上がった心境になっていることをいうのに、「昨年のミス丸の内と婚約が決まり、彼は有頂天外になっている」などと使う。