絵に描いた竜が、最後に睛(ひとみ)を入れるやいなや、天に飛び去っていったという中国の『歴代名画記(れきだいめいがき)』に書かれた故事から、重要な部分を最後に付け加えて完全に仕上げること。または、物事の最重要点、中心となる大切なところをいう。「がりゅうてんせい」とも読む。「点睛」の「睛」を「晴」と書き誤ることが多いので注意。「画竜点睛を欠く」という形で使われることがよくある。
〔例〕「社長に最後にしめていただき、画竜点睛の思いがいたしました」とか、「新進画家の展覧会にリーダー格の松本くんの絵が展示されないのでは、画竜点睛を欠いている」などのように使う。