かたくるしくうずくまっていて聞こえず歯並びも悪いという意味から、文章がぎくしゃくとしていて難解であり、理解しにくいことをさしていう。「佶屈」は、「詰屈」とも書き、かたくるしいこと。文章などがぎこちなく読みづらいこと。「牙」は、聞きづらいこと。文章の字句が解しにくいこと。
『韓愈(かんゆ)―進学解』に、「周誥殷盤、佶屈牙」とある。
〔例〕「昔の翻訳本には佶屈牙な表現が多く、その難解さにはだれもが頭を悩ましたものです」とか、「下手な書き手にかぎって、文章をこねくりまわして、その結果できあがったものは佶屈牙、読者をてこずらせます」などと使ったりする。
〔類〕佶屈晦渋(きっくつかいじゅう)