喜び、怒り、悲しみ、楽しむことという意味で、さまざまな人間の心や感情の働きを総括していう。
『中庸(ちゅうよう)』に、「喜怒哀楽之未レ発、謂二之中一、発而皆中レ節、謂二之和一」とあり、また、『本朝文粋(ほんちょうもんずい)―三・弁散楽〈秦氏女〉』に、「喜怒哀楽之相変。性之所レ適謂二之情一」と記されている。
〔例〕「人の上に立つような立場になったら、喜怒哀楽が激しいのも考えものです。平常心を保つ努力をしてみましょう」といったり、「いつも大げさに喜怒哀楽を顔に表すのは、彼女の長所でもあり短所でもある」などと使ったりする。