腐った木とぼろぼろの壁という意味から、どうにも手のつけようのないさまをいう。とくに、もともと意欲や素質のない者は、手の施しようがないということをたとえていう。
『論語(ろんご)―公冶長』の記述から。また、『董仲舒(とうちゅうじょ)―賢良策一』にも、記述がある。
〔例〕「だれが総理大臣になっても金権体質の改まらない現状では、朽木糞牆のようなものだよ」とか、「以前の第1中学は校内暴力がはびこって、手のつけようがない朽木糞牆のような学校だったが、最近は生徒が明るくなったようだ」などと使う。
〔類〕朽木糞土(きゅうぼくふんど)