玉と石とが混じり合っているという意味から、すぐれたものととるに足りないものとが入り混じっていること。よいものと悪いものとが、いっしょになっていることをいう。「混淆」は、入り混ぜる、まざるの意味。「玉石混交」とも書く。
『抱朴子(ほうぼくし)―外篇・尚博』に、「真偽顛倒、玉石混淆」とあるところから。
〔例〕「新人賞を目指す応募作品の質は玉石混淆でした」と使ったり、また、「きみのクラスメートにはNASAに就職した人もいるそうだね。それに引き換え、きみはまだ大学も卒業できないところをみると、玉石混淆のクラスだったわけだな」などと、皮肉の気持ちをこめて使うこともある。
〔類〕玉石同架(ぎょくせきどうか)