頭が天につかえることを恐れ、高い天の下にいても背をかがめ、かたい地面が抜け落ちはしないかと心配して、そっとぬき足で歩くことという意味から、なにごとにも絶えず不安をもち、つつしみ恐れるさま。たいへんにかしこまること。または、控えめに行動すること。世の中に気がねして暮らすさまをたとえていう。
『陸機(りくき)―謝平原内史表』に、「跼レ天蹐レ地、若レ無レ所レ容」とある。
〔例〕「きみのように、ああじゃないか、こうじゃないかと心配していたのでは、なに一つやりおおせないよ。そんな跼天蹐地の態度から一刻も早く脱することだ」というように使う。