金でできた守りのかたい城と熱湯の池。すなわち、守りが非常にかたい城と堀のこと。転じて、守りがかたく、なかなか侵略されない城や砦(とりで)のこと。侵害されにくい場所。守りのかたい備えをいうこともある。金湯(きんとう)。
『漢書(かんじょ)』に、「必将二嬰レ城固守一。皆為二金城湯池一、不レ可レ攻也」とある。
〔例〕「あそこは、ほまれスーパーストアの金城湯池の区域だ。あの一画を崩せば、わが社の進出計画は成功したも同然になる。一つ気をしめ直して、全力でとりかかってくれ」とか、「経理課の朱美ちゃんをくどくことを、みんな大坂冬の陣と呼んでいるよ。とにかく守りがかたい金城湯池の女性らしいね」などと使ったりする。
〔類〕金城鉄壁(きんじょうてっぺき)