過去にも例がなく、未来にもその例があるとは思われないほどの珍しいこと。以前に1度も起こったことがなく、将来にも起こる可能性のないたいへんにまれなことをいう。
『宣和画譜(せんながふ)二・呉道元』に、「顧空二於前一、張絶二於後一、而道子乃兼有レ之」とある。
〔例〕「短距離競走で空前絶後の記録がつくられた」とか、「今度の見本市は空前絶後のにぎわいでした」などのように使う。
〔類〕曠前空後(こうぜんくうご)
――「曠」は、たいへんに広くてなにもないという意味。これまでにもなにもなく今後もなにもないこと。