苦労しながら学問をおさめること。貧乏で油が買えないため、晋の車胤(しゃいん)は蛍の光で読書をし、孫康(そんこう)は窓の雪に明かりを求めて書物をひもといたという『晋書(しんじょ)―車胤伝』にある故事から。「蛍雪之功を積む」という形で使われることがある。
〔例〕卒業式のあいさつなどに、「中国の故事にもありますように、この学校で蛍雪之功を積まれた諸君は、社会に出て、必ずやその成果を発揮し、将来はこの国を背負って立つだけの人物として育っていくものと信じて疑いません」というように使う。
〔類〕車蛍孫雪(しゃけいそんせつ)/蛍窓雪案(けいそうせつあん)