天が出るか、地が出るか、サイコロで賭けること。のるかそるかの大勝負。転じて、運命を賭けて物事をなすことをいう。「乾坤」は、天と地の意味。「擲」は、投げること。
〔例〕朝礼のときなどに、「今度の新製品の売り出しには、わが社の命運がかかっております。われわれ営業3課としても、乾坤一擲これの売り出しに全力を投じようではありませんか」というように使い、勝負に出ようという意気込みを表したりする。
〔類〕孤注一擲(こちゅういってき)
――「孤」は、わずかしか残っていないという意味。「注」は、そそぐこと。わずかしか残っていないものを、すべてつぎこむこと。