1度敗れて引き下がった者が、再び勢いをつけて攻め返すこと。「捲土」は、土煙をあげるほど勢いがすさまじいようす。「けんどじゅうらい」とも読む。
『杜牧(とぼく)―題烏江亭詩』に、「勝敗兵家事不レ期、包レ羞忍レ恥是男児、江東子弟多二才俊一、巻レ土重来未レ可レ知」と記されている。
〔例〕部下をはげますときなどに、「先月のわれわれ4課の営業成績は社内では下から2番目でした。しかし、きみたちの能力が他の課員に比べて劣っているとはまったく思えません。むしろ、多士済々のつわものぞろいです。今月こそは、捲土重来を期して目的達成のためにがんばろうではありませんか」というように使う。