置かれている状況や考え方の変化によって、昨日悪いと思われたことが今日はよいと思われること。
『陶潜(とうせん)―帰去来辞』に、「悟二已往之不一レ諫、知二来者之可一レ追。寔迷レ途其未レ遠、覚二今是而昨非一」と記されているところから。
〔例〕「社長の一声で決まった例の出店計画だけどさ。最初は、社員から猛反対を食らったな。ところが、ふたを開けてみれば大成功。今にして思えば大英断。まさに昨非今是というところだね」といったり、「あんな人、絶対にいやだなんていっていたミドリが、今度はあの人でなくてはいやだって。いくら昨非今是といっても、どうなっているのかしらねえ」などと使う。
〔類〕今是昨非(こんぜさくひ)