師が弟子に口頭で奥義などを伝え、代々伝承していくこと。「ししそうじょう」とも読む。口ではなく書きもので伝えられることは、「依用相承(いようそうしょう)」という。
『観心寺文書(かんしんじもんじょ)』に、「但不レ経二僧綱講師管領一、師資相承門徒相存」とある。
〔例〕「この店のたれは独特の味がするね。ほかでは絶対出せない味だよ。しかも、2代目になっても味が変わらないところをみると、師資相承の製法の秘密があるようだね」とか、「彼は自分があみだした独自の製作技術を記述としては残さず、弟子の中でもっとも優秀な者に師資相承の秘伝として伝授した」などと使ったりする。