文章の内容をよく考えながら落ち着いて読み、十分その意味内容を味わうこと。
『小学(しょうがく)―嘉言』に、「凡看二語孟一、且須下熟読玩味、将二聖人之言語一切上レ己」とある。
〔例〕「熟読玩味してよく読み味わうと、その小説のすばらしさがわかります」といったり、また、授賞式のスピーチなどで、「田中さん、今回のA文学賞の受賞おめでとうございます。選考委員の1人として、お祝いとともに選考までのいきさつを、この席を借りてご報告させていただきたいと思います。今回は300点以上の応募があり、その中から厳正な審査を経て、最終候補として6点が残されました。それらの作品を選考委員1人1人が、文字どおり熟読玩味させていただき、その結果、A文学賞は田中さんに決定したしだいでございます」というように使ったりする。