酒を入れる袋と飯を入れる袋の意味から、飲んだり食べたりするだけでなんの用もなさず、能なしで役に立たない人をたとえていう。
『通俗編(つうぞくへん)―飲食・酒嚢飯袋』に記述がある。
〔例〕「あなた、また酔っぱらって帰ってきて飯だなんて。いったい何時だと思っているの。お隣のご主人は、もう課長よ。それにひきかえ、万年平社員。あなたみたいな人を酒嚢飯袋っていうのよ。もう実家に帰ります」とか、「今のところ、ぼくは酒嚢飯袋とさげすまれてはいますが、そのうち必ず、みなさまにご満足いただけるような、すばらしい絵をかき上げるつもりでおります」などと使ったりする。