細かいことに気を配り、なにごともおろそかにせず、控えめであるさま。転じて、現在では、おどおどしていて肝っ玉がすわっていないさま。気が小さくて、いつもびくびくしているさまをいう。「翼翼」は、うやうやしいようすという意味。
『詩経(しきょう)―大雅・大明』に、「維此文王、小心翼翼、昭事二上帝一、聿懐二多福一」とある。
〔例〕「上役の顔色をうかがって、小心翼翼と暮らすサラリーマン生活より、貧乏でもいいから、おれはおれのやりたいことを、自由にやっていきたい」とか、「小心翼翼の態度をとらずに、もっと大胆にふるまうことが大切である」などと使ったりする。
〔類〕細心翼翼(さいしんよくよく)