手のひらの中にある珠玉という意味から、転じて、もっとも大切にしているもの。または、最愛の子供や妻などをたとえていう。
〔例〕「娘が結婚すると、世の男親というものは掌中之珠をとられたような気持ちになるものらしい」といったり、また、結婚披露のパーティーなどで、「正男さん華子さん、結婚おめでとうございます。私は、この席に、新婦の親類の1人として出席させていただいておりますが、華子さんのお父さんにとって、華子さんはそれこそ掌中之珠といってよいほどで、今まで大切に育てられてきました。そんな私からのお願いでございます。正男さん、どうか華子さんを幸せにしてあげてください」というように使ったりする。
〔類〕掌上明珠(しょうじょうめいしゅ)