万物は変転きわまりないという意味で、この世に生まれたものは、すべて常に変化を続け生滅するもので、永久不変なものはないということ。諸行無常、諸法無我、涅槃寂静という、仏教の根本思想である三法印の一つ。「諸行無情」とも書く。
『北本涅槃経(ほくほんねはんぎょう)―十四』に、「諸行無常、是生滅法、説是半偈已便住其前」とあり、また、『平家物語(へいけものがたり)―一』にある「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり」はよく知られている。
〔例〕「木下のやつ、ショックだったろうな、倒産だなんて。業界でも屈指の成長企業だと思って張り切ってやっていたのに。まさに諸行無常だね」などのように使ったりする。