霊芝(れいし)やふじばかまのように、よい香りのする草といっしょにいると、その霊気や香りが身体にしみつくように、善人や君子といっしょにいると、自然に感化されよくなるという意味。すぐれたすばらしい友人との交際によって、自然に受けるよい影響や、美しい徳の感化を受けることをいう。
『書言故事(しょげんこじ)―朋友類・芝蘭』に、「謝二朋友作成一、曰三仰拝二芝蘭之化一」とある。
〔例〕入学式の祝辞などで、「勉強ももちろん大切でありますが、よい友人をつくらなければ、学園生活の意味がございません。芝蘭之化という言葉がありますが、香り高い花の中にいれば、よい香りが身につくように、よい友人が得られれば、知らず知らずのうちに感化されていくものです」というように使う。