多くの人の中で竜のように目立っている人物の意味で、転じて、きわめてすぐれている人物をたとえていう。
『晋書(しんじょ)―宋繊伝』に、「岌歎曰、名可レ聞、而身不レ可レ見、徳可レ仰、而形不レ可レ覩、吾今而後知二先生一、人中竜也」とある。
〔例〕「人中之竜のような先生に来ていただいて光栄です」とか、「失ってみてはじめて人中之竜のような方であると知った」と使ったり、「会社の面接に行ったら、きみこそわが社が求めていた人中之竜だ、ぜひ入社してくれたまえといわれた」などと使ったりする。
〔類〕人中獅子(じんちゅうのしし)