1000里もの遠方でも、ここと同じ風が吹くという意味から、転じて、天下泰平であること。また逆に、国全体が混乱してまとまりがないようすをいう。
『論衡(ろんこう)―雷虚』に、「夫千里不レ同レ風、百里不レ共レ雷」と記されている。
〔例〕「東京からこの地の大学に赴任して1カ月になりますが、学生気質はいずこも同じですね。出席率は悪いし、休講といえば大喜び。近ごろの学生は遊ぶことしか考えていないようです。いやはや、千里同風、日本はいずこも同じですね」などのように使う。
〔類〕万里同風(ばんりどうふう)