君子は、つまずいて転ぶような瞬時であっても仁を忘れることはないという意味から、転じて、ほんの短いわずかな時間。「造次」は、ほんのわずかな時間。「顛沛」は、つまずいて転ぶという意味。「そうしてんぱい」とも読む。
『論語(ろんご)―里仁』に、「君子無二終レ食之間違一レ仁、造次必於レ是、顛沛必於レ是」とあるところから。
〔例〕朝礼や部会のときなどに、「1年にわたったこのプロジェクトも、来月で終わりとなるが、最後まで全力投球で仕事に当たってもらいたい。造次顛沛、油断することなく有終之美をまっとうしていただきたい」というように使ったりする。