仏教の言葉で、自分の心の中にある執着心をすべてなげうち、心をむなしくして仏の道に徹しようとすること。転じて、1度死んだものと思って全力を尽くすこと。
『碧巌録(へきがんろく)―四十一則・評唱』に、「須二是大死一番、卻活始得一」とある。
〔例〕「いよいよ最後、大将同士の取り組みだ。大死一番、力のかぎり戦ってこい」といったり、また、朝礼などで、「今度の新製品の開発には、わが社の浮沈がかかっております。技術陣からとくに優秀な人材をよりすぐって開発チームを編成しました。大死一番、もてる力のすべてを出し切って、開発を進めてもらいたいと思います」というように使ったりする。