「天馬空(くう)を行(い)く」と読み下す。「天馬」は、天上界の天帝の乗る馬のこと。その天馬が自由に空を駆けるという意味で、転じて、着想などが自由奔放でなにものにもとらわれないさまを表現する言葉。「てんまこうくう」とも読む。
『劉廷振(りゅうていしん)―薩天錫詩集序』に、「殆猶二天馬行一レ空而歩驟不レ凡」とある。
〔例〕「彼のことを常識はずれの人間だという人もあるが、発想がじつに独創的で、まさに天馬行空(天馬空を行く)の得がたい人物である」などと使う。
〔類〕自由奔放(じゆうほんぽう)