竜をほうむる技のことで、どんなに努力して竜をほうむる技術を身につけても、竜は架空の動物であるので無意味であるということ。転じて、学んで身につけても実際には役に立たない技術のことをたとえていう。「とりょうのわざ」とも読む。
『荘子(そうし)―列禦寇』に、「朱泙漫学二屠竜於支離益一。単二千金之家一、三年技成。而无レ所レ用二其巧一」と記されているところから。
〔例〕「特技をもっていると就職のとき有利だからと、けん玉を習っているそうだね。そういうのを屠竜之技というんだ。履歴書に特技・けん玉なんて書いたって、どうにもならないよ。しかし、なにもないよりはましか」などのように使う。
〔類〕屠竜之術(とりょうのじゅつ)