仏教修行で、多くの困難に耐えて行う苦しい修行。転じて、たいへんな困難に耐え、ひどく苦労すること。
『法華経(ほけきょう)―提婆達多品』に、「智積菩薩言、我見二釈迦如来一、於二無量劫一、難行苦行、積レ功累レ徳、求二菩提道一、未二曾止息一」とある。
〔例〕「海路を難行苦行してヨーロッパに渡ったのは、昔の話だ」といったり、「母は、早くに夫を亡くし、その手一つで病弱なわたしを育ててくれました。母にとっては、さぞかし難行苦行の連続だったでしょう。それを思うと、母のいる家を出るわけにはいかないのです」などのように使う。