仏教の言葉。平安時代に仏教の宗派は、倶舎(くしゃ)、成実(じょうじつ)、律(りつ)、法相(ほっそう)、三輪(さんりん)、華厳(けごん)、天台(てんだい)、真言(しんごん)の八つあったが、それらの八宗の教義をすべて身につけることをいう。転じて、広い学識が備わり物事に通じていることをいう。
〔例〕「あの人は、ただの外交官ではなく、自然科学から文学まで、広い学識を身につけた八宗兼学の人物でもある」などのように使う。
〔類〕博学多識(はくがくたしき)/博学多才(はくがくたさい)