かき集め、ほじり出すこと。転じて、有能な人材を探し出して登用すること。また、他人の欠点や短所を探し出すことをさしていう。「爬」は、爪でかき出すこと。「羅」は、網でとること。「剔」は、骨や肉をそぎとること。「抉」は、手でかき出すことをいう。「はらてきけつ」とも読む。
『韓愈(かんゆ)―進学解』に、「占二小善一者率以録、名二一芸一者、無レ不レ庸、爬羅剔抉、刮レ垢磨レ光、蓋有二幸而獲一レ選、孰云二多而不一レ揚」とある。
〔例〕「この伝記はじつによくできている。資料のすべてを爬羅剔抉してよくまとめあげている。伝記の傑作の一つといっても過言ではあるまい」などと使う。