「伏竜」は、池中にひそみ昇天の時機をうかがっている竜という意味。「鳳雛」は、鳳凰(ほうおう)のひなのこと。転じて、ときを得ずに野に隠れている大人物や将来有望な若者をたとえていう。
『蜀志(しょくし)―諸葛亮伝・注』に、「襄陽記曰(略)識二時務一者在二乎俊傑一、此間自有二伏竜鳳雛一」とある。
〔例〕「英雄にはみな伏竜鳳雛のときがある」とか、「伏竜鳳雛の人材を探して入社させれば、わが社の発展はこの上ない」などと使ったりする。
〔類〕臥竜鳳雛(がりょうほうすう)/竜駒鳳雛(りょうくほうすう)