「竜蟠」は、竜がとぐろを巻いている姿という意味で、「虎踞」は、虎(とら)がうずくまっていることをいう。転じて、ある一定の場所を根拠地として権勢をふるっていることのたとえ。また、地勢が要害堅固で攻めにくいことをたとえていう。「りょうばんこきょ」とも読み、「竜盤虎踞」とも書く。
『李白(りはく)―永王東巡歌十首・其四』に、「竜蟠虎踞帝王州、帝子金陵訪二古邱一」とあり、また、『許渾(きょこん)―途経秦始皇墓詩』に、「竜盤虎踞樹層層、勢入二浮雲一亦是崩」と記されている。
〔例〕「町の盛り場を地盤にして、竜蟠虎踞している暴力団を、われわれ市民の手で断固追放しましょう」などのように使う。
〔類〕虎踞竜蟠(こきょりゅうばん)