夫婦や男女の仲のよいことのたとえ。「連理」は、2本の木のそれぞれの枝がくっつきあって、木目が連なって一つになったことという意味。深い孝心のたとえに使われていたが、後には、夫婦・男女の深い契(ちぎ)り、仲のよいことをたとえるようになった。「理」は「木理」、木目のことをいう。
『白居易(はくきょい)―長恨歌』に、「在レ天願作二比翼鳥一、在レ地願為二連理枝一」とある。
〔例〕「連理之枝と契った仲も、いつかは別離のときを迎えることもある」といったり、また、結婚披露のパーティーなどで、「愛する人を歌った中国の詩に、「天に在りては比翼之鳥となり、地に在りては連理之枝とならん」という言葉があります。長い間の交際が実って、今日このようにめでたく結ばれましたお二人を見ておりますと、その中国の詩の心がしのばれるようです」というように使ったりする。