自分のもっているすぐれた才能、知性などを隠して世俗にまみれて交わっていること。自分の知恵や徳を誇らないで、俗世間に入り交って暮らしていること。
『老子(ろうし)―四章』に、「挫二其鋭一、解二其紛一、和二其光一、同二其塵一。是謂二玄同一」とあるところから。また、『後漢書(ごかんじょ)―張奐伝』に、「不レ能二和光同塵一、為二謗邪所一レ忌」と記されている。
〔例〕「場末の酒場には似合わないお方をお見かけしたけれど、どなたか思い出せませんでしたが、たずねてみるとA大学の教授だった内山先生でした。2、3年前に退官なさって、今は毎日気ままな生活を送っておられるといいます。和光同塵のご心境なのでしょう」などのように使う。