「働く貧困層」のこと。働いているのに生活保護水準以下の所得しかない階層を指し、国税庁「民間給与実態統計調査」によれば、日本では年収200万円以下の給与所得者は2007年時点で1032万人、全給与所得者の22.8%と、約10年間で240万人程度の増加となっている(1995年793万人、17.8%)。非正規雇用の拡大など雇用形態の変化、シングルマザーの増加など社会面の変化がその背景にあるとされている。特に、90年代を通じて若年層において非正規雇用比率が大きく上昇したことから、収入の低い労働者の割合が高まっており、今後の行方が懸念される。