投資家から資金を募って不動産を取得し、賃料収入や物件の売却益を配当として分配する金融商品を意味する。証券取引所に上場する不動産投資信託(REIT Real Estate Investment Trustの略で、リートと発音)と、私募ファンド(少数・特定の関係者に限定して出資を募る)の2種類がある。オフィスビルや賃貸住宅に投資するファンドが代表的であるが、より高い利回りを求めて商業施設やホテルに投資するものもある。REITの運用期間は無制限であるのに対し、私募は3~7年程度である。REIT市場の動向を示す代表的な指標である東証REIT指数は、東京証券取引所に上場するREIT全銘柄を対象に、時価総額を加重平均して算出している。REITの投資家は個人が約4割を占め、私募ファンドには金融機関や年金からの資金流入が増えているとされる。