2002年3月期に導入された、金融庁による大手銀行の大口融資先状況の集中的検査。04年9月期の検査の結果、融資先が「正常先」および「破たん懸念先以下」である企業数や融資額が大幅に増加した一方、「要注意先」および「要管理先」の対象が大幅に減少したことが判明。05年3月期には、02年の「金融再生プログラム」に盛り込まれた、大手銀行の不良債権比率の半減目標を達成。このように大手銀行が健全化に向かっているのは明らかであり、05年4月に全面的に解禁されたペイオフも、預金者に大きな波紋を与えなかった。05年度からの2年間にわたる「金融改革プログラム」でも、大手銀行の不良債権の最終処理をより一層迅速化する方針が示され、不良債権問題は最終段階に至った。