特許、デジタル映像や音楽などのソフトといった知的財産を保護し、産業の国際競争力を高めることを目的として、2002年3月に発足した知的財産戦略会議が毎年まとめる計画。08年6月策定の「知財計画2008」では、(1)「研究」「教育」を目的とする場合に、著作権の範囲を制限する「フェアユース」の導入、(2)インターネット上の情報の再編集や複製についての法的措置、について、08年度中に結論を出すことが明記され、新型万能細胞(iPS細胞)研究・事業への支援体制の構築にも言及した。アジア地域での日本製品の模造品の横行など、日本の知的財産を保護していく必要性が高まっており、02年6月には、知的財産活用・保護に関する行動計画として知的財産戦略大綱がまとめられ、(1)大学での研究者の評価に特許取得を取り入れ大学発明の産業利用を促進させる、(2)迅速な特許審査や裁判など特許権の保護を強化する、などが盛り込まれた。03年3月には、特許や企業秘密などの知的財産の保護を目的として、知的財産基本法が施行されている。