世界の会計ルールの統合を目指す国際会計基準審議会(IASB)が作る会計ルール。日本では、日本の会計基準を作る企業会計基準委員会(ASBJ)が、2011年6月までに日本の基準と国際会計基準との全面共通化を図ることで07年にIASBと合意した。日本とアメリカは、伝統的に親会社の株主のために決算書を作るという親会社説を採り、親会社株主だけでなく子会社の少数株主も対象とする経済的単一体説に基づくヨーロッパ中心の国際会計基準とは異なっていた。しかしながら、ここにきて日米両国でも自国基準にこだわらない姿勢を見せ始めた。また、05年に域内上場企業に国際会計基準の利用を義務付けた欧州連合(EU)でも、08年4月、EUの執行機関である欧州委員会が、企業のM&A(合併・買収)時の会計処理などで違いの残る日本基準も、ヨーロッパで利用されている国際会計基準と同等であると判断する報告書を公表した。