税率の引き上げ前など、消費者によって不利な状況が生じる前に財貨・サービスへの需要が増加する状況のこと。2010年にはエコカー補助金(Eco-subsidy for Automobile)、エコカー減税(Eco-Tax for Automobile)、エコポイント(Eco-point for household appliance)、住宅版エコポイント制度(Eco-point for housing)により、エコカー、エコ家電(テレビ、エアコン、冷蔵庫)などの消費が増加した。しかし、駆け込み需要は需要の先食いとなり、その後の反動減も大きくなることが知られている。特に、自動車は買い替えサイクルが長いため、減税終了後の販売減が懸念されている。一方、テレビについてはエコポイント制度終了後も11年7月までは地上デジタルテレビ放送対応需要が残るとの見方もある。