就職希望者1人当たりの求人数を示す求人倍率は、大学生・大学院生の卒業生(大卒)の場合、近年徐々に回復してきた。しかし、リクルートのワークス研究所の調査によると、2011年3月卒業予定の大卒の求人倍率は、2年連続で低下した。大企業の新卒採用に回復傾向が見られる一方、中小企業の落ち込みが顕著であることによる。また、厚生労働省の「労働経済動向調査」によると、09年8月から10年7月までの1年間に正社員を募集する際、既卒者の応募を新卒者採用枠で受け付けた事業所の割合は、25%であった。そのうち、年齢を制限した事業所は50%、学校卒業後の経過期間に条件を付けたのは、30%であった。