太平洋沿岸国・地域との間での経済連携協定(EPA)のこと。環太平洋経済連携協定ともいう。国内での賛否論議がヒートアップするなか、2011年11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)において、野田佳彦内閣は日本のTPP交渉への参加を表明した。表明をめぐっては、日本は交渉への参加を表明した段階との主張であるが、アメリカは「すべての物品、サービスを貿易自由化交渉のテーブルに載せる」と日本が表明したと主張し、今後の成り行きが注目される。日本にとっては、農業や医師会など多方面からの批判があることから、例外要求事項がどの程度認められ、また交渉を通じてどの程度の適用除外が得られるかが大きな争点となる。アメリカ-オーストラリア間のFTAでは、砂糖など108品目を関税撤廃の例外としている前例がある。