2013年5月、アメリカはシェールガス由来の液化天然ガス(LNG)について、日本への輸出を認可した。これに伴う経済への影響では、同年5月時点でガス価格の取引単位である100万BTU(英熱量単位)当たり17ドル程度のところ、輸送量込みで同10ドル程度になると見込まれ、安い燃料が輸入できることになる。12年度の日本の貿易収支は8.1兆円の赤字であり、輸入増加の3割が原子力発電の停止による火力発電用のLNGの輸入増加によるものであった。アメリカによるシェールガスの輸出解禁は、日本のエネルギーの調達先が多様化するだけでなく、金融市場を含む経済環境にも大きな影響を与える可能性がある。