マイナス金利は金融商品の保有者が利息を受け取るのではなく、利息分を支払うこととなる状態のこと。日本の新規発行国債では、2014年10月の短期国債(3カ月物)入札で初めてマイナス金利となった。日銀が大規模な金融緩和政策として国債を大量に購入しており、市場で流通する国債残高が減少、国債への需要が高まったことが背景にある。また、日銀の金融緩和政策は当面続くと見込まれ、マイナス金利で国債を買い入れて損をしても、日銀が損失を埋め合わせるだけの価格で買い取ってくれるとの見方もあり、マイナス金利での入札が成立する状況となった。
なお、流通する国債(既発債)の10年物国債の利回りは14年12月には0.31%とこれまでの最低水準を更新した。これも、大規模金融緩和政策の影響である。