期間が1年超の資金を貸し借りする際の金利のこと。日本では10年物国債の金利が代表的な長期金利となっている。長期金利は将来の年々の短期金利(1年未満の金利)の平均値であるとする考え方(期待仮説)でいえば、10年物の長期金利は、現在の1年物債券の金利、1年後の1年物債券の金利……9年後の1年物の金利を平均した金利となる。ここで、将来インフレが起こると予測すれば、将来ほど金利が高くなり、1年ごとに期間別に金利をならべると、右上がりの利回り曲線となる。これをイールドカーブと呼ぶ。このイールドカーブの形状をみると、人々の将来の期待を読み取ることができるとされている。ただし、長期間の金利は将来の見方(期待)に大きく左右され、短期金利に比べ、先行きの変動が大きくなるなど予測は難しい。