日本銀行が2016年9月に発表した新たな政策方針の一つ。「物価上昇率の実績値が安定的に2%を超えるまで、マネタリーベースの拡大方針を継続する」としている。従来からの「物価安定の目標」でも同様のことを言っていたが、やや異なるのは、物価が一時的には2%を超えて上昇したとしても容認すると言及した点。従来の金融政策でも一時的に2%を超える物価上昇は起こりうると考えていたとみられるが、今次の政策変更では、オーバーシュート(行き過ぎ)という表現で金融緩和を強化しているとの印象を与えようとしているともいえる。