第二次世界大戦後のマーシャル・プラン(欧州復興計画)の受け入れ機関であった欧州経済協力機構(OEEC Organization for European Economic Co-operation)にアメリカ、カナダを加えた形で1961年9月に発足。加盟国はEU(欧州連合)19カ国のほか、日本、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、韓国などの11カ国を数える。(1)経済の安定成長と(2)貿易拡大を図ると同時に、(3)発展途上国に対する援助と支援の調整を目的とする(これをOECD3大目標という)。事務局はフランスのパリ。年1回の閣僚理事会と常駐代表者会議で方針を決定する。国際マクロ経済動向、貿易、開発援助分野に加え、最近では持続可能な開発、ガバナンスなどの新たな分野についても加盟国間の分析・検討と理事会への政策勧告を行っている。