ブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)の新興経済4カ国の総称。1980年代のアジアNIEs(新興工業経済地域。韓国、台湾、香港、シンガポール Newly Industrialized Economies)や、90年代に世界の成長センターといわれた東アジア諸国に代わって、BRICs4カ国が21世紀前半に大躍進するとみられている。GDPは2003年現在4カ国合計で世界の8%程度であるが、39年には、03年時点の世界トップ6カ国(アメリカ、日本、ドイツ、フランス、イギリス、イタリア)のGDP合計を上回り、50年には中国、アメリカ、インド、日本、ブラジル、ロシアの順となるという試算もある(アメリカ大手投資銀行ゴールドマン・サックス調べ)。なかでも中国の成長は著しく、すでに日本経済の動向を左右するほどの経済規模になっている。そのため各国はこれら4カ国との自由貿易圏(FTA)形成などを急いでいる。さらに、BRICs4カ国に続いて、近年は、インドネシア、ベトナム、パキスタン、バングラデシュ、ミャンマー、ラオス、カンボジアなど、次代の高成長国N-11(next eleven 次に成長する可能性の高い11カ国)と呼ばれるアジアの周辺最貧国の成長にも注目が集まっている。