サミット(先進国首脳会議)参加のG8(日本、アメリカ、カナダ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、ロシア)に、新興経済国とEU(欧州連合)を加えた20カ国・地域。2008年秋に表面化したサブプライムローン危機に際して、各国の成長回復に向けた政策の協調、とりわけ景気刺激策としての財政出動の維持などの国際問題を議論する場として、セレモニーとして形骸化するG8に代わり、G20が主体的な役割を果たしつつある。とりわけ、09年9月にイギリスのロンドンで開催されたG20財務相・中央銀行総裁会議では、金融機関の幹部への報酬に国際基準を設けることなどを宣言。また、同じく9月にアメリカのピッツバーグで開催された第3回G20金融サミット(金融・世界経済に関する首脳会合)では、各国の経済政策を相互監視する枠組みの新設などを採択し、G20金融サミットの定例化が合意された。金融サミットには、G8、ブラジル、インド、中国、南アフリカ、サウジアラビア、韓国、オーストラリア、メキシコ、インドネシア、トルコ、アルゼンチンとEUの20カ国・地域に加えて、スペイン、オランダのほか国際連合やIMF(国際通貨基金)などの国際機関が参加する。