2001年にカタールのドーハで開催された国際貿易機関(WTO)が主催する、貿易障壁を取り除くための多角的貿易交渉のこと。正式名称はドーハ開発アジェンダ(Doha Development Agenda)。貿易交渉では各国間の利害関係の調整は困難なものがあり、特に農業分野では農業を補助金などで保護する国と自由貿易を求める国との調整は一筋縄ではいかず、1995年に決着をみたウルグアイ・ラウンドから進展していない。そのため近年では、多国間の交渉だけでなく、相対的に利害調整の容易な2カ国間や少数特定国間での自由貿易協定(FTA ; Free Trade Agreement)や経済連携協定(EPA ; Economic Partnership Agreement)も同時に進められるようになった。