2014年7月にBRICS(ブリックス)の5カ国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)が設立に合意した、世界銀行と同様の役割を果たす独自の開発銀行。構想当初はBRICS開発銀行と呼ばれていた。基本的にはアメリカ主導の世界銀行や国際通貨基金(IMF)と同様に、BRICS内での資金融通だけでなく、発展途上国への中国やロシアの影響力を高めることが狙いにあるとされている。この他、中国はアジアの社会的基盤整備を目的としたアジアインフラ投資銀行(AIIB)の発足でも中心的な役割を果たしている。中国が金融面で国益を意識した動きを進めていると考えられる。